オジさん、ようやくこの春散ったアニメを見終わったよ....

季節の変わり目にアニメが入れ替わると、なんだかんだで俺はコレを見るぜ!と、後で忘れてしまわないよう(ネット配信でしか見れないことも多いから本当に忘れてしまうことがある...)に書いておくのだけど、それをチェックした感じでは年明けに始まった作品の中で見てみようと思った作品は軒並み最後まで見たようだった(ダメプリと他2作以外...)

既に「宇宙よりも遠い場所」「ポプテピピック」「恋は雨上がりのように」「刻刻」などは面白かったと書いたので割愛するとして、他にも色々と面白い作品があったから忘れないように書いておこうと思う。




ブログを始めた当初も、自分が見たもの考えたことを忘れないように書いておこうという意味合いが強かったのだが、あれから10年近く経って更に”ここ”を頼りにしている節があって苦笑いするしかないわけだが、さて、そんなナィーヴな中年の心には何が響いた冬アニメだったろうか?まず日常系アニメに癒されたのは間違いない。信号機色(青・黄・赤)の少女たちが、忙しい大人達(割と暇そう)の代わりに上野を守る(荒らす)は、気の抜ける三人のやり取りに毎回ほんわかさせられたし、小人や獣や昆虫まで一緒になって暮らす世界観を丹念に描いたハクメイとミコチには、言葉に出来ない癒しがあった。彼女らにとっての日常には、とても説得力があり、つい引き込まれてしまったのだ。実在する文化形態を知らない人には考えつかない細やかな設定の数々が素晴らしい作品だったと思う。





大味でも娯楽として楽しかったと言えばキリングバイツ」博多豚骨ラーメンズ、そして少し休んだのち続く予定の「オーバーロードⅡ」だと思う。奇しくもどれも殺し合いになる作品ばかりだが、キリングバイツはお色気と血で染まったバトルロイヤルが郷愁すら誘う作りで普通に楽しめてしまった(本編終了後の乃塒 押絵ちゃんのミニコーナー大好き)し、まさかの殺しを請け負う会社が大っぴらに営業しているという設定の、どこもかしこも殺し屋だらけな博多豚骨ラーメンズは、初回から様々な人間の利権が絡み合って進行していくから妙に続きが見たくなる不思議なアニメだった。特に女装した殺し屋のメインキャラ"林 憲明"(リン・シェンミン)の子供っぽくてドジなところが可愛らしく、CVが女性ではなく”梶裕貴”だったのも絶妙なキャスティングだと思った。彼を救うことになる”馬場善治”の気安くずかずか踏み込んでくる感じとの組み合わせは素晴らしい食べ合わせだった。このコンビなら腐女子もイチコロだろう。オーバーロードに関しては今更言うこともないのだけど、とりあえずリザードマンと執事が最高の2期だった。






冬アニメというか、最近終わった作品にはかなり泣かされた。「宇宙よりも遠い場所」は当然だが、「刻刻」も終盤良い塩梅で泣かされたし、毎回のようにメソメソしてしまったのは「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」だったろう。精巧な義手が作れるような技術のある世界観なのに、それ以外は非常に古い時代設定で、お話自体は何処かの映画で観たようなエピソードばかりなのだけど、戦場でしか自分の存在意義を見つけられなかった少女(人間かどうかは分からない。凄い戦闘能力を有している)が、両腕を失くし大事な上官の安否も分からず、これから何をしてゆけば良いのか分からない状態のまま、誰かから誰かへの想いを認める仕事を通じ上官が残した”愛”の意味を理解するようになっていくまでの過程が上手く構成されていたため、下手に茶茶を入れる気にもならないまま素直に最後まで見てしまった。それに何よりED曲がズルかった。あんなの聴かされて泣かずに居られる方が僕には理解出来ない。茅原実里さんの他の曲はピンと来ないのにコレはダメだ......普通に買ったよiTunesで.......







あぁ....また泣きそうだ.......「♪優しさで編み続けた〜⤴」ここで毎回涙が流れるんだよ.......

そういうわけで、もういいよね...........

そろそろ新しいアニメ三昧するよ.....

新銀英伝も見たいしね......


和風ハンバーグって洋風?「魔法使いの娘」那州雪絵/新書館/感想

魔法使いって和風なイメージがまるでない。ハリーポッターや指輪物語に登場するベタな人たちばかり頭に浮かぶ。

じゃあ和風な魔法使いってどういう人たちのことを言うのか?


そう考え出すと確かに陰陽師こそ和風な魔法使いにぴったりに思えてくる。





身の回りのことは一切出来ないが凄腕の陰陽師である父を持つ少女”鈴の木初音”の元に二人組が現れ、二人のどちらかが弟子で、また一方は鬼だから見極めてみろと父親は言う。素質はあるが跡を継ぐ気などない初音は、アホな父親に憤慨しつつも”なんとか”しようとする....

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傍迷惑な父親に振り回されているうちに少しずつ陰陽道へ慣れてゆき、普通の少女の普通の日常が微妙に壊れてゆくという話なのだけど、主人公の所帯染みた設定や開き直りの精神で陰陽道の暗部を蹴散らす感じが心地良い作品になっている。

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化け物の作画などは那州さんそれほど上手いわけではないけれど、生々しい不気味さを表現するのは上手い方なので、この手の魑魅魍魎が絡むシリーズを今まで長期連載して来なかったことの方が意外だったかもしれない。続編である「魔法使いの娘ニ非ズ」も完結し、そろそろ纏めて読もうと思いつつ数冊しか読めていないが、この世界観ならば「ここはグリーンウッド」の手塚忍にも出番がありそうだなと思った。まあギャラが良くないと彼は出ないだろうけれど



僕の勝手な感覚としては、女性漫画家は男性漫画家よりフェードアウトするのが早い印象がある。結構人気のある人でもあっという間になんの情報もなく消えてしまったりする。せめてSNSで近況を教えてくれるとか、出版社が何かしらのアナウンスをしてくれれば、こちらもモヤモヤせずに済むのだが、そう上手くはいかないことがまだまだ多い。

しかし作品で健在ぶりをアピールしてくれることが1番ではある。その点では那州雪絵さんに感謝の気持ちしかない。これからも肩こりや目のかすみと闘いながら頑張ってもらいたい。


posted by lain at 07:21北海道 ☔漫画

買った嫁に飼われる魔法使い「魔法使いの嫁」ヤマザキコレ(原作)/長沼範裕(監督)/WIT STUDIO(制作)/感想

”魔法使い”と言うと、昔からローブを纏い杖を持ち、ちょっと鷲鼻でとんがり帽子を被った老人のような姿を連想してしまうけれど、それって何処から広まった常識なのだろうか?同じように考え調べた人がネットでも複数いるも、ほとんどコレという原点は見つからなかった。というか、正直そんなに執着して調べたい案件でもない(真顔)

本作の魔法使いは、そんな常識的な魔法使いとは少々違ったかもしれない。どちらかというと”悪魔”と呼称して差し支えない姿なのだから。





原作を書店の平積みでしか目にしたことがなかった(那州雪絵さんの「魔法使いの娘」に空目したのが出逢いの始まり)僕は、自分を売りに出す鎖に繋がれた虚ろな目のヒロインと、ソレを買い弟子にすると言い出す骸骨頭の魔法使いとの特殊な出逢いに、原作者は相当屈折した性癖の持ち主なんだろうなとまず思った。これは新手の乙女ゲーのノリで僕の趣味には合わないかもしれないとすら考えた。

しかし見終わってみればどうだ?どっぷりハマっている自分がいる。結局は男女の色恋がメインではあるものの、そこに至るまでの紆余曲折が実に濃厚で、初めは主体性を持たず周囲の庇護が無ければ何も出来なかった少女が、時には師と弟子の関係を逆転させるような強さを見せるまでに成長してゆく姿に痺れた。明るく楽しい魔法ではなく、ジメジメした魔法のエピソードばかりだったのもツボにハマった。いつもはそういった原作のアニメは見ない会社の後輩ですら面白いと言っていたくらいだ。

普通の街があって普通の人がいて、でもドラゴンが住まう場所や妖精が人を拐かす森もあって、美術や演出がそのギャップを上手く出せていたのも上手かった。家に憑く妖精の設定のせいもあったに違いないが、ヒロインである知世が住まうことになる家の絵一枚見ただけでも暖かいなにかを感じるような絵作りになっていたように思う。自分の居場所を求める者が多数登場する本作ならではの味わいなのだろう。連続2クールでなければ、ここまでの骨太感は出せなかったに違いない。




漫画でも行間を読ませるようなことはコマ割りで出来るものの、映像にする方がより具体的な間を描くことが出来る。そして本作はそれが秀逸だった。心理描写だけでなく空間を壮大に感じさせることにも成功しており、色恋の場面でも安っぽさを感じさせなかった。これは監督である長沼範裕さんの手腕に寄るところが大きいのだろうか?

勿論、連年と連なる偉大なファンタジー作品達あっての本作ではある。完全なオリジナル設定を作るのはそう簡単な話ではない。

本当に日本人は自分達が食べ易いサイズに切り分けるのが巧いものだとつくづく思った。




童貞を拗らせたら魔法使いになれると云うが、僕にはまだ嫁はいない.....

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posted by lain at 06:57北海道 ☔アニメ