おっさんゲーマーの懺ゲーの時間「Halo Wars」Microsoft/感想

Xbox One Xを手にしてから、以前よりXboxでゲームをする機会が増え、今回は10年近く放置していたHalo Warsをクリア出来た。





ゲーム内容が全く伝わらないトレーラーではあるが「Haloだから買った」というユーザーは日本でも結構居たのではなかろうか?全世界での販売本数も100万本は突破しているらしい。みんな大好きなWikipediaを読むとRTSが一般的ではない日本のゲーマーにいち早く慣れて貰い海外ゲーマーとの格差を少しでも埋めたかったから日本での発売を早めたとの逸話が書かれていて、そこまでして貰ったのに10年近く放置しておいたことが心苦しかった。

で、久々にプレイして思ったのは、非常に遊び易いなということ。ベースとなる基地を作ったら、その周囲に資源回収や歩兵ユニット等を作成する施設を追加していき、そこで作ったユニット達に指示を出して敵を倒してゆくだけのシンプルさなので、普段RTSをやらない僕でもちゃんとクリア出来た(まあイージーでゴリ押しプレイではあるけれど...)

他のRTSと比べて、あまりユニットの相性を気にする必要もなく(難易度が上がったら多分そんな雑な遊びは出来ないと思う)、ユニットを強化するまで敵が基地にあまり攻撃して来なかったり、時間の経過につれて敵のユニットも強くなるなんてこともなくて、制限時間が設けられているステージも普通にやればクリア出来るものの、少し気を抜くとゲームオーバーなんてこともざらで、ストレスにならない程度に歯応えを感じつつ遊べ、温いゲーマーとしては非常に助かった。ちなみに、素のままじゃ弱いユニットを、地道に強化し、満を持して戦場へ投入する瞬間が個人的には一番楽しい。





ただ本作は遊び易い反面、シリーズ初のRTSということで当然のように至らない部分もあって、ユニットに個別の司令を与えるのがやりにくかったり、バグで何度かクリア目標がアクティブにならずやり直しもした。フィールド上でユニット同士が密集したとき干渉し合うのも鬱陶しかった。続編ではそこら辺りがどうなっているのかが気になるところ。チュートリアルを遊んだ感じではまるで別物に思えた。マルチプレイには手を出す気はないわけだけど、2はマルチを強く意識した作りになっているのかもしれない。連続して遊ぶのもあれなので、少し間を開け、また忘れた頃に遊んでみようと思った。

気分的にはHalo Warsと同じように途中で積んでしまったUbisoftの「R.U.S.E.」に挑戦したい気持ちが強いかもしれない。あれはHalo Warsの比では無いくらい止め時を失うRTSだったと記憶している。

じゃあなんでお前は積んでんだ?....ほんとにねぇ......








母に起こされ父を追いかけ早や30年......『交響組曲「ドラゴンクエストIII」そして伝説へ…』

昨日はドラクエⅢ発売から30周年の節目だった。

今ではまったくプレイしなくなったドラクエだが、Ⅲは初めてクリアしたドラクエでもあり、流石に思うところがあった。



発売当時9歳だった僕はドラクエⅢを買って貰えなかった。そもそもファミコン自体持っていなかった。クラスのみんながドラクエの話をしているところに”なになに?なんの話?”と近づいて行っても、『どうせ持っていない』のだからお前には話しても無駄だと言われたこともあった。友達の家に行ってただひたすらレベル上げの様子を眺めているのが関の山だったのだ。

あれは確か、小学6年生くらいだったろうか?父がソフトと一緒にファミコンを知り合いから譲り受け、その中にドラクエⅢがあった。ようやく自分もスタート地点に立てたような気分だったものである。ソフトを持っていないのにエニックスの公式ガイドブックをボロボロになるまで読み尽くしたのも無駄ではなかった。まさか本に載っていない下の世界が待っているとは思ってもいなかったけれど....w



本当に楽しかったあの日々、今じゃすっかり作業でしかないレベル上げすらやり甲斐に感じたものだった。一度クリアするとパーティから勇者を外せてしまうから、賢者に転職する為に”さとりのしょ”が必要ない遊び人4人パーティでのクリアを目指したこともあったが、レベルが上がれば上がるほどふざける頻度が増して行くのに疲れ果てて挫折したのも良い思い出。

そういえば初めてゲームのサントラを聴いたのもドラクエⅢだった。丁度ビデオやCDのレンタルショップが出来始めた時期で、父に連れられ訪れたお店で何か借りたい物があったら持ってこいというからドラクエⅢのサントラを持っていった。まだオーケストラの醍醐味すら理解していないひよっこではあったけれど、表現豊かに生まれ変わった一曲一曲とプレイした時の感覚が交わる感覚はなんとも言えない充実感だった。ゲームの段階で高品質な音に触れている若者には、もしかしたら分からない感覚かもしれない。例えるなら学校から帰ると母親が超絶美人になっていたくらいの差があったのだ。

30分近い収録時間の”ゲーム オリジナル サウンド ストーリー”と銘打った冒頭からエピローグまでのプレイ中のFC音源をギュッと編集した物も面白く、暇さえあれば聴いていた。「あ、これあの場所だ!」「ここでは苦労したよなぁ..」と、しみじみ思ったものである。BGMだけでなく会話やアイテムの使用音等のSEまで収録されているから、プレイしてない人にはチンプンカンプンなことだろう。







思い出補正はあるだろう。しかし僕らにとって素晴らしい作品なのは間違いない。


それぞれの世代に”初めて”があって、たまたま僕にとってのそれがドラクエⅢだったのだ。


これから沢山の初めてに出逢う子供達は、その瞬間を大事にしていって欲しい。


誰に何を言われても揺るがないくらいに。

posted by lain at 10:01北海道 ☔ゲーム

不平等な世界で唯一平等な物すら失われそうな未来「オルタード・カーボン」Netflix/海外ドラマ/SF/感想

自慢にもならないことだけど、僕はかなり庶民だ。

勤務20年で年収はざっと300万。寝て食べて働いて限られた自由時間はアニメや海外ドラマやゲームに費やすだけの退屈な男である。外食なんてまずしないし、服も滅多に買わない。旅行なんて何十年も行っておらず、流行りの投資関係で財テクする趣味もない。こんな面白味に欠ける人間には当然恋人もできない。

値段据え置きで量が減った好物や、足を引っ張り合う政治家を見て溜息をつき、呑気に夢や愛を語る歌よりもamazarashiを聴く僕は、まさにエリート庶民としか言いようが無いだろう(と自分では思っている)



そんなエリート庶民としては、当たり前のように裕福を貪る連中が嫌いだ。自らの価値を過大に評価し、共存共栄であるはずの下々を見下したり無視したり、理解しようとしてもそのやり方を間違えていたり、ルールを都合よく書き換え、自分のペースで暮らしたいだけの人々を法の奴隷にする連中ばかりだから好きになれるわけもない。なるべく目障りじゃ無い所で私腹を肥やして欲しいものだ。


この世で唯一の救いは、死だけは平等に訪れるということだろう。お金あれば充実した医療サービスを受けられるため、お金持ちの方が寿命が伸びる可能性はあるものの、死なない人は絶対にいない。この唯一無二の鉄則があるからこそ、使い捨てられる庶民も甘んじて境遇を受け入れ”やる気勢”の仕打ちに耐えられている側面もあるのではなかろうか?

だから、もしもこのドラマのような未来が訪れてしまったら、とてもじゃないがまともに生きる自信が僕にはない....






舞台は今から数百年経った未来。人類はいくつかの植民星を持ち、精神のデジタル化や、それを別の身体(スリーヴ)に移すことが出来る技術を有している。物語の主人公はタケシ・コヴァッチという男で、反体制側の兵士として粛正され、転生することも許されず精神データが保存されている”スタック”も刑務所に保存されていたのだが、250年という年月を経て知らない誰かの身体で目覚めさせられ、彼の持つ”エンヴォイ”の力で殺人事件を解決して欲しいと、毛嫌いして来た体制側の富裕層(メト)の男に依頼される。

ざっと概要を書いただけでも分かるようにスリーヴ・スタック・エンヴォイ・メトと、用語が飛び交うSF作品。世界観は非常にサイバーパンクで、雲を貫くような高層建築や空中に浮かぶ遊郭があるかと思えば、貧乏人たちは橋の上にコンテナを積んでコミュニティを形成。薄汚れた路地ではホログラフィックの広告が客引きをして、外観がボロボロのホテルは宿泊客を守るためにガドリングガンぶっ放す。本筋がどう転ぼうと世界観だけで満足出来る作品でもあったように思う。


とはいえ、ストーリーも面白かった。自分を殺した(スタックが破壊されない限り転生出来るが、貧乏人や犯罪者は身体の種類を選べない。逆に金持ちは自分のバックアップを衛星に保存しているためスタックが破壊されても生き返る)犯人を探してくれと依頼されることもそうだし、タケシの過去話やAIがホテルを経営していてAI同士の組合まであるという肉付けも面白かった。終わってみれば未来の世界でなくとも起きそうな事件の真相ではあったけれど、スタックやスリーヴという設定が生きた脚本で、宗教も含め様々な要素が絡み合いTVドラマシリーズなのに1本映画を観たような充実の余韻を味わえる作品だった。







原作は三部作らしい。ドラマがどこをどう映像化したのかわからないけれど、続編に関してはやってもやらなくてもいいかなと思う。ほんのわずかな心残りすら綺麗に思えたから、タケシ達をそっとしておいてあげたい。それこそお金だけが全てではないことを証明するためにも。




作り話としては本当に楽しかった。でも、もしもこんな未来が訪れたりしたら、唯一の救いすら失い庶民は真の意味で死んでしまうほかないだろう。
肉体そのものではなく、僕らが内側に有ると信じている尊厳だけは失いたくないものである....






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posted by lain at 07:13北海道 ☔TV