”統一“という暴力は要らない

先週、仕事の関係で大勢を前にしてデモンストレーションをしなければならなくなり、親会社の社員や同僚、関係各社の人間が一緒になって呑気な連中の見世物になっていた。人前で何かしなければならないだけでも嫌なのに、いつもの200%増しくらいオーバーアクションで仕事をしなければならないのが本当に嫌で嫌で仕方なかった。


何よりウンザリしたのは、服装の統一や移動の練習だった。観客から分からなそう、もしくは誰も気にしなさそうな点まで指示され、元から存在しない協調性をアピールすべく何度もやらされた駆け足は近年稀にみる不快さだった。そんなに見た目の協調性とやらに価値があるというのなら、北朝鮮を超える国は無いのではなかろうか?同じ服、同じ歩き方、同じ笑顔、同じ忠誠心を持ち合わせていないとあっという間に墓の中ではあるけれど。







他人に指図されるのは真っ平御免である。国が定めた法律も存在しない土地で暮らしたいくらいだ。ただ、それもそう簡単に実現出来るものでは無いし、最低限自分に出来ることと言えば、自分が他人に生き方を強要しないようにすることなのだろう。求めるならまず与えよという精神は間違っていないはずだ。



いやほんとね、もう暫くあんな目には逢いたくないな.......集団競技の選手やバンドをやっているミュージシャン達は、美しいシンクロの為に相当なストレスと戦っているんでしょうな.......

お洒落なんて知らないおじさんの買う靴の話

普段からお洒落に疎いというか、センスが無いというか、お金をかけても維持するのが面倒だったりして安い服を10年20年着ていたりするのだけど、何故か靴だけはたまに買ってしまう。

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雨は防げそうにないが、土踏まずの辺りがしっかりしていてフィット感抜群の履き心地が好印象。強度については並だろうか?

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靴底のデザインがお気に入り




“たまに”と言っても人それぞれだから、あくまでも僕個人の感覚ではあるけれど、ピンポイントで身に付ける物で贅沢をする傾向はあるようで、時計だけ何万もする物を着けていたこともあった。偏ったブランド志向があるのかもしれないが、良い物を長く使いたいという気持ちも強いと思っている。

今回買った靴の会社メレルとも長い付き合いだ。10年ほど前にDUBLIN HEMPというモックシューズに一目惚れしたのが最初で、それ以来メレル以外の靴は履いていない。徐々に材質や作りが安っぽくなり、デザインが好みとズレ始めているものの、なんだかんだで買ってしまう。初恋に未練タラタラの惨めな男と大して変わらない。

メレルは海外の会社なのでサイズが若干小さく出来ており、日本で販売している際のcm表示はあてにならないため、今回もワンサイズ上のをネットで注文した。実際に履いてみるのが1番なのだが、靴屋さんなど殆ど行ったことがないので探すのが面倒で仕方ない。出不精は益々悪化の一途を辿っているようだ.....





仕事以外で滅多に外を出歩かない男が靴に金をかけるというのは滑稽な話である。

でもほら、足裏には大事なツボがいっぱいあるって言うしさ.....履き心地は大事だよね........👟







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posted by lain at 08:52北海道 ☔雑記

歳をとっても人間の本質は変わらないという良い見本がここに居た「金田一37歳の事件簿」さとうふみや/天樹征丸/感想

あと二ヶ月ほどで41歳を迎える私は、もう兎に角あちこち中年で仕方ないのだが、1番歳老いたことを実感するのは、もう自分の誕生日や年齢はどうでも良くなったと他人に嘯いている瞬間だろう。店主の気分で店を開ける古本屋のようなこのブログでも、アホみたいにしょっちゅう加齢を嘆いているものだから、本当にみっともない大人になったものだと思ってしまう。ほらまた嘆いている....


もっと圧倒的に老け込んでしまえば、また一味違う感傷があるのかもしれないが、とりあえず今は人生のど真ん中で足掻くしかないのが実情なので、金田一少年が金田一中年になってしまった世界も割と楽しめてしまった。

金田一37歳の事件簿(1) (イブニングKC)
金田一37歳の事件簿(1) (イブニングKC)






髭を整え電車で会社に向かい、歩きながら朝食を済ませてようやく辿り着いたら嫌な上司に小言を言われ、何処まで逃げても追ってくる事件相手に”もう謎は解きたくない”と口にする金田一一。すっかり何処にでも居る社畜の一人である。一応会社では主任になっている辺り、いつものやろうと思えばやれる男の変わらない怠惰と非凡さは感じるし、主人公が一気に老け込んでも(見た目は大した老けていない)事件が起こるシチュエーションが少々変わった程度でノリは変わっておらず、今のところ(3巻までだが、もう直ぐ4巻が発売される)同窓会気分で楽しめている。これまでヒロインであった美雪をLINEだけの存在へと追いやり、現在の二人がどんな距離感なのかはぐらかしつつ新ヒロインとして会社の後輩を据えている点や、お隣に美人のシングルマザーを配置するなどしていることも実に中年の夢想を擽って実に狡猾だ。この上自らが草臥れる中年になったことで、犯人達に対する態度が変わって来たりしているような描写(自分もそうなっていたかもしれない)があったりすると、更に”大人になったものだ”と感慨が湧きそうだが、この先どうなってゆくのか?




某宗教組織の立ち上げた政党から選挙に出馬したのをきっかけに、正直”さとうふみや”さんの作品と距離を置いていた。色眼鏡無しに読めそうになかったからだ。今も彼女の作品に妙な違和感を抱く瞬間はあるが、逆にそれが人間の闇を扱うミステリーに活きているのも確かなこと。


主義主張はそれぞれ好きにやれば良い。誰かに押し付けない限り僕はそれで良いと思っている。それはそれ、これはこれ。面白いものは面白いで良いのだ。また続編で御茶を濁す気だと言う人もいるかもしれないが、絵がどんどん変わっていく作家が多い中、それほど(金田一少年の1巻と比べちゃ嫌ァ)変わらずに”その後”をやってくれているのは良いことなのではないだろうか?


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posted by lain at 20:50北海道 ☔漫画